八王子が抱える諸問題

山田悠馬

1.はじめに

私は前期「都市ヨコハマをつくる」を題材とし、六大事業のことを中心とした現在の横浜の基礎になった時期のことを調べ、発表をしたのだが、新宿渋谷に比べて横浜という都市は私の住む八王子から近くなく、あまりなじみのある場所ではないため、また、「都市ヨコハマをつくる」の作者の自画自賛的な論じ

方(あくまでも個人的な意見です)があまり好きではなく、それでも大部分をその本に頼らなければならない課題であったため大変苦戦した。夏の課題はこの授業から著しく離れなければ何をテーマにしてもいいという、割と自由なものであったため、自分が居住し始めて10年以上になる、なじみの深い八王子にしようと決め、その中でも前々から気になっていた圏央道の問題とこのままいくとシャッター街になってしまいそうな中心部の商店街についての2つを題材にし、書き進めたわけだが有名な話題ではなく、またその問題が現在のものであるために資料に乏しく、かなり行き詰まった。今回の最終論文を書くにあたっては、夏季レポートでかなり行き詰まったため、新たな題材を用意することもまったく考えてないわけではなかったが、結局は夏季の苦労を無駄にしたくないというのと、もう少し自分の住む地域の問題点について調べ、考察したいと考えたため夏季レポートをヴァージョンアップしたものを最終レポートとして提出する。

2.圏央道の問題

圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、首都中心部から40〜60kmの位置に計画されている延長約300kmの環状の自動車専用道路で、東名高速、中央道、関越道、東北道、常盤道、東関道などの放射状の幹線道路を結び、東京湾アクアライン(東京湾横断道路)等ともつなげ、首都圏の広域幹線道路網を形成するだけでなく、また、横浜、厚木、八王子、青梅、川越、つくば、成田、木更津などの首都圏の周辺に広がる中核都市を連絡することにより、都心だけに集中している様々な役割を各都市にうまく分散し、郊外の発展にも寄与する道路である。平成8年3月には青梅I.C〜鶴ヶ島JCT(19.8km)間が開通し、平成14年3月には青梅IC〜日の出IC(8.7km)が開通。現在鶴ヶ島JCT〜日の出IC28.5kmで通行ができる。圏央道が全線開通すると、厚木まで80分→37分、青梅まで60分→41分、川越まで121分→76分(すべて八王子から)と随分短縮され、中核都市同士が結ばれることによる地域の活性化が期待でき、一帯の交通渋滞の緩和による環境改善など首都圏全体の発展に寄与し、さらに大地震などの救急・救援活動、救援物資の輸送等に役立つネットワークとしても期待される。現在八王子JCT〜あきる野IC間の98%の用地買収と47%の工事発注がすでに完了している。実際建設予定地ではトンネルや橋などの工事が着々と進んでおり、私は実際に現場の近くを通ることも多いのだが、素人目にもかなり工事が進んでいるように見え、実際の数字以上に工事が進んでいるように感じた。工事の進み具合をここに載せてもよかったのだが、うまく載せられなかったら困るのと、かなり長くなるので工事の進行状況が写真つきでわかり易く説明されているこちらのサイトのURLを載せておく。

JH八王子http://www1g.mesh.ne.jp/jhhachioji/marugoto/catchup.html

(一部JH八王子http://www1g.mesh.ne.jp/jhhachioji/から要所を編集し抜粋した)。

圏央道の環境保全対策

 

青梅インターチェンジ・ 八王子美山地区・八王子ジャンクション

●動物や植物の生態系と共存する道路をめざします。

 自然環境の保全については、従来の貴重種を中心とした考え方から一歩前進させ、普通種を含む動植物全体の生息環境を対象に、道路周辺の生態系を守りながら積極的に自然との共存を図ります。そして、減少する緑や生き物たちの生息環境を保護・保全するとともに、豊かな自然環境の再生・創出につながる道路づくりを進めます。

 

1.周辺の景観的調和を図ります。

◆法面等への樹林の創造
 圏央道では、法面、環境施設帯等は可能なかぎり、樹林を創造することとしています。青梅インターチェンジ等でも、自然環境を保全するとともに周辺の樹林との景観的調和を図るため、この地域に適する樹種を選んでインターチェンジ内等の平坦地や法面などに植栽を行っています。

 

2.表土の再利用をしています。

◆表土の有効利用
 表土は長い年月を経て生成された自然の資源です。 青梅インターチェンジでは、この表土を無駄にしないため、掘削の前に表土を別の場所に移して保存し、植栽する箇所等に再利用しています。

 

3.植物を移植し、守っています。

◆注目すべき植物の移植
 青梅市内の圏央道予定地周辺に自生している注目すべき植物のオオチゴユリを守るため、平成5年6月に工事予定予定地から、付近の落葉広葉樹林のまわりに株を移植しました。移植後の生育は順調で、花も多くつきました。その後、平成8年8月にも移植を行いました。これも順調に生育しています。オオチゴユリやその他の注目すべき植物は、今後、工事を行う箇所にも生育が確認されており、これらについても可能な限り育成に適した場所に移植していくことにしています。

 

4.地元産の樹木の苗木を育成して緑化を進めています。

◆地元産の苗木育成

 植物は同じ種類であっても、土地柄によって形質が微妙に異なることがあります。そのため、圏央道の緑化工事に先立ち、平成8年3月に八王子ジャンクション(仮称)付近の中央自動車道のコンクリート吹き付け法面を、地元産苗木を用いて緑化しました。緑化に用いた地元産苗木は、周辺の種等を採取し、日本道路公団の緑化試験場で育成したものです。植栽後の育成は良好です。 圏央道においては、周辺の自然環境を保全すべく、とくにその土地周辺の樹木の苗木を育成して緑化を進めることにしています。

 

5.小さな命を大切に守っていきます。

◆トウキョウサンショウウオの産卵環境調査

 絶滅のおそれのある野生生物を示したレッドデータブックで「地域個体群」に指定されている両生類サンショウウオ科のトウキョウサンショウウオが、生息しています。 圏央道の工事にともなってトウキョウサンショウウオの産卵場所が改変されるため、人工池をつくり、産卵地環境を守るなど、復元のための対策検討を行っています。 平成12年4月には、人工池で、産卵された3対の卵嚢が確認されました。



 

6.地域のみなさんとともに自然環境を守ります。

◆みんなで創る圏央道の自然
 圏央道の都内区間では、沿道にお住まいの多くのみなさんが学識経験者や事業者と一緒になって、豊かな自然とよりよい暮しの環境を守るために積極的に活動しています。

 

7.オオタカと道路の共生を図ります。

◆オオタカの保全対策
 下恩方地区のオオタカの保全対策については専門家からなる検討会を設置し、各種対策を講じながら慎重に工事を進めています。具体的には、「(1)低騒音低振動型の建設機械を使用し、オオタカの生活サイクルに合わせた工事工程を立案 (2)特定建設機械の使用には、専門家の立合い観測(モニタリング)を実施 (3)トンネル坑口には聴覚対策としてドームを設置」等の対策により、オオタカの巣立ちが毎年確認されています。

 

(以上相武国道事務所http://www.ktr.mlit.go.jp/sobu/tama/kenodo/index.htmから抜粋)と、いうように、建設する側は環境に十分配慮して工事を行っているということをホームページで宣伝し、理解を求めている。 また、以下に載せたように国道の交通量が減り、高速道路を利用することにより速度も上がり、環境にやさしい走りができるようになることによって環境も改善され、まさにいいこと尽くめであるように見える。

■幹線道路周辺の環境改善 圏央道と並行する国道16号などの幹線道路を通過する大型車交通量の減少が予測されています。また、国道16号を走行する車の速度が向上すると考えられるため、例えば、東京都西多摩郡瑞穂町付近では、大型車による自動車排出ガスの減少が期待されます。

(以上相武国道事務所http://www.ktr.mlit.go.jp/sobu/tama/kenodo/index.htmから引用)

多摩地区の南北方向を結ぶ自動車専用道路の発達していない現在、八王子市内から南北方向へ移動する場合国道16号線を通るしかない。八王子市内の国道16号線は北部で二手に分かれ片方は途中片側一車線で市内中心部を通った後また片側一車線になるため一日中流れが悪く、もう片方は八王子バイパスと呼ばれる片側二車線の道路であるのだが、無料区間はバイパスという割に信号が多い。その上、神奈川方面から埼玉方面へ抜ける車(主にトラック)が多いため大変な混雑である。このように交通量に対して道路の供給が追いついていないような状況のため、圏央道の開通による経済的、環境的、防災的メリットは大きい。また、八王子、青梅両商工会議所も圏央道を促進する立場をとっており、「圏央道を促進する市町民の会連絡会」という、最大級の圏央道支援団体の応援をしていて、その団体の会長は八王子商工会議所の会長である樫崎  彰男がやっている。 しかし、圏央道は万人から熱烈なラブコールを受けているわけではない。高尾山の南側国道20号から、北側の裏高尾まで長さ1.2km、直径10mのトンネル2本で高尾山を貫くという計画が自然保護団体からの猛烈な反対運動にあっている。高尾山は都心から1時間たらずの所で、年間250万人もの人々が訪れる山であり、都民のオアシス(余談だが夏場はビアガーデンもある)として有名である。1200年も前から信仰の山として守られ、標高599mながら世界でも稀な自然が保全されている。国定公園・高尾山の公園域わずか770haの中に樹齢数百年のブナをはじめ、植物は1320余種、昆虫は5000種、野鳥150種が生息。また、暖温帯林と冷温帯林の住み分けが尾根を挟んで観察できるなど、世界遺産にも匹敵する豊かな生態系が残されている。また、付近にはオオタカ(環境庁の「日本版レッドデータブック」で「絶滅の危機が増大している」として「危急種」になっている)の営巣地も近く、自然保護団体によると工事によりオオタカが営巣放棄したと主張している。また、橋脚掘削の影響で井戸水が枯れるなどすでに多くの影響、被害が出始めている。84年8月、圏央道計画が発表されると、八王子市裏高尾町の住民は裏高尾圏央道反対同盟を結成、町会長を先頭に、町ぐるみの反対運動に立ち上がった。以来、自主アセスメントを行ったりして活動し、反対団体も増えていった。88年、反対派の山田和也氏が市長選に立候補するも僅差で負けるが、その後も89年に借地によるナショナルトラストや頻繁な集会で活発な活動を続けている。一方、建設省側はアセスメントを出し、住民に説明会を開くも紛糾したり流会したりと話し合いにならなかったり理解を得られない状態が続き、89年、東京都が都市計画決定、杭打ち式、92年、事業者による用地買収開始、93年、秋川で東京部分着工式、99年、事業者が建設相に土地収用法に基づく事業認定を申請、と、互いににらみ合いながら経過してきた。そして2000年、高尾山、ブナやオオタカと地元の自然保護団体を中心とする1060人が原告(オオタカ等が訴訟当事者となることは「自然物の生存の権利」だという)となり、国や日本道路公団を相手に、道路の一部建設差し止めを求める訴えを東京地裁八王子支部に起こした。詳細をここに載せたいのだが趣旨を曲げずに載せることは難しく、だからといって訴状をそのまま載せてしまうとそれだけで数万字になってしまうため。こちら(http://homepage2.nifty.com/takao-san/sojyou-mokuji.html)を参照して頂きたい。結局自然物五件による訴えは地裁に却下され、今は人間だけが原告となっているが。そして今年、原告に新たに住民ら262人と、過半数が八王子市以外の人で構成される都勤労者山岳連盟が加わり、反対運動はさらに盛り上がりを見せている。最新の動きとしては第11回口頭弁論が30日、地裁八王子支部であり、住民側が、八王子市の裏高尾地区に八王子ジャンクションが建設された場合の影響について、「原告宅を含む広範な地域で、がんや呼吸器疾患の原因と指摘される浮遊粒子状物質(SPM)が環境基準を超える」とする独自の調査結果を示した。それに対し国側は「環境影響評価によれば、大気汚染及び騒音は環境基準を超えず、原告の主張は根拠のない憶測にすぎない」としている。(Digital News Archives http://www.wul.waseda.ac.jp/cgi-bin/dnatest.cgiより)

3.八王子市中心部の商店街の復活 〜中心市街地商業等活性化基本計画〜

八王子市の中心市街地は、甲州街道(国道20号)と国道16号の結節点に位置し、古くから八王子商業の中心地区として、また、多摩地域の主要な商業・生活サービスの中心として、重要な役割を果たしてきた。特に、甲州街道沿道は400年の歴史を持ち、横山・八幡・八日3宿による宿場町として栄え、特に商業が発展し、街並みの基盤が形成された。その後、昭和40年代には、多くのデパートが存立し、近隣の他市域からの購買者も引きつけ、商店街も栄えた。しかし、近年のモータリゼーションの進展や市民の価値観の多様化に伴う生活活動の広範囲化、他地域での商業集積による都市間競争の激化等により、中心市街地内の大型店が次々と撤退し、新たな商業機能の郊外集積が進んで行った。反面、中心市街地内における総合的な商店街の近代化への取り組みの遅れもあり、商業活力が徐々に低下している状況にある。

(八王子市役所「市の事あれこれ」http://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisei.htmから)

 確かに、八王子の中心市街地の商店街はここ10年ぐらいで見ても明らかにシャッターが閉まったままの店が増えた。大丸の後釜だった大型総合百貨店FAM(甲州街道の大型店は過去ほとんど失敗に終わっている)も94年に退店し、また、駅前の西武百貨店まで93年に退店し、客足がどんどん遠のいているように見える。夕方八王子駅から郊外方向に向かうバスに乗っても八王子駅で乗車する人が多く、甲州街道沿いの昔からある商店街から乗車する人はぽつぽつといった感じだ。事実、甲州街道沿いの八日町・横山町周辺で、商店数、従業者数、年間販売額ともに減少している。それに対し、八王子駅北口では年間販売額が大きく伸びていて、郊外に増えてきた、イトーヨーカドーやRooms(甲州街道沿いにあった家具の大型店大正堂が駅から離れたところにリニューアルオープンした)、ドン・キホーテ等の大型店も好調である。

 この計画の意義は以下の通り

ア、コミュニティの維持

中心市街地は、人々が集まり、様々な面で交流することにより、文化や地域社会の形成といった社会インフラストラクチャーとしての機能を果たしている。商業機能の空洞化は、まちのにぎわいや地域活力の低下をもたらし、地域コミュニティの存続の危機にもつながる恐れがあり、中心市街地の活性化はこうした問題を克服する上で大きな意味を持つ。

イ、八王子市のアイデンティティの主張

古くからの歴史や文化が積み重なり、「八王子市の顔」として形成されてきた中心市街地は、本市のアイデンティティを意識させる場であり、市民の郷土愛や連帯感の醸成に大きな役割を担うことが期待される。今までの中心商業地の都市整備は、JR八王子駅を中心に進められており、再開発による東急スクエア及び学園都市センターの建設、同駅から甲州街道を結ぶ西放射線通りでの環境整備によるショッピングモール化、そして北口横断歩道橋及び地下駐車場の整備が現在進められているとともに、南口(駅前に八百屋があるくらい寂れていて北口とは対照的である)での、男女共同参画センターや消費者センター、業務・商業施設などをとりいれた再開発ビルの計画がある。このような経緯の中で、甲州街道沿道の商店街では大型店舗の退店が進み、空店舗も見られるようになり、中心商業地における商業・業務機能のアンバランスが生じている。よって、駅に隣接する甲州街道沿道の補完が課題となっている。この計画における中心市街地の位置及び区域は、八王子市の商業発祥の地で、古くから八王子市の商業・業務の中心的役割を果たし、八日町第2地区市街地再開発事業、八日町第3・4地区市街地再開発事業及び八日町国道20号地下駐車場を核に、商業・業務等の機能が集積される八日町・横山町・八幡町の甲州街道沿道とする。なお、活性化方策検討にあたっては、既に都市整備が進んでいるJR八王子駅北口周辺地区との関連性にも十分考慮し、当面10年間で具体的な事業展開等を図る区域である。1998年、市は中心市街地における課題を把握する手段として中心市街地内に位置する横山町一丁目商栄会、横山町二丁目商店会、横山町商店街(協)、八日町商店街(振)、上八日町商店会、八幡町商店会に所属している商店主に対して「商店主アンケート調査」を行なっている。

●商店街の発展の方向として考えていること、という項目では、「魅力的・個性的店舗を増やしていきウィンドショッピングが楽しめる街」をあげる人が30.5%で最も多く、次いで「レジャー施設の設置など買物以外にも楽しめるにぎやかな街」が17.3%、「最寄品店の集積する生活観のある街」が13.3%となった。

●中心市街地の発展の方向として考えていること、の項目では、「高齢者なども気軽に出かける事のできる人にやさしい街」をあげる人が36.3%で最も多く、次いで「ストリートファニチャーなどの空間演出により、いつも賑わい楽しい街」が29.6%、「木や緑が多く、親しみのある水辺空間など自然環境に恵まれた街」が15.5%となった。

●商店街を活性化するために必要と考える施設改善、の項目では、「地域・商店街の再開発」をあげる人が34.5%と最も多く、次いで「共同店舗・大型店などの核施設の設置」、「駐車場の設置」が共に23.9%となった。このあたりは相次ぐ大型店の撤退と駐車場不足による郊外店への顧客の流出という共通する悩みが数字に表れた。

●商店街を活性化するために必要と考えるソフト戦略、の項目では、「駐車場などの無料または割引サービス」をあげる人が35.0%で最も多く、次いで「空店舗への入居者の誘致」が32.7%、「定期・不定期のイベントや販促PRの開催」が25.7%となった。

「来街者実態調査」も同じ年に、市内中心市街地内の5箇所で

平日と休日の計二日間行われた。サンプルの年齢層も重要だと

思うのだが、残念ながら資料に記載がない。

●商店街において不満に思う点、の項目では、「閉店時間が早い」が24.4%と最も多く、次いで「駐車場が少ない」が20.6%、「気軽に休む場所がない」と「公衆トイレがない」が共に19.0%となった。駐車場の問題は商店主のアンケートでも上がってきたものである。

●商店街に希望される要素、の項目では、「趣味や教養を伸ばし、多くの人と交流できる文化・学習機能」が26.6%と最も多く挙げられ、次いで「お年寄りや身体障害者の人が安心して利用できる福祉機能」が25.3%、「レストランが建並ぶ飲食店街」が22.2%となった。確かに、今の商店街に文化、学習機能はないし、段差が多く自転車が猛スピードで走る(私も高校生のときはやりましたけど)状況では福祉もへったくれもないし、ろくな食べ物屋もない。さすがにお金を出す側だけあって鋭いところをついてくる。

上記のアンケートを踏まえて(1)安全で快適な歩行環境の整備(2)交通環境の改善が(3)核機能の整備促進(4)緑あふれる商店街整備の促進(5)回遊性の促進(6)住環境の向上(7)歴史・伝統・文化にふれられるまちづくり(8)高齢者や障害者等にやさしい商店街整備(9)商業活力の向上(10)商店街施設の整備(11)特色を活かした街づくり、という多くの課題にまとまった。この計画の計画期間は、10年間を目標にするものであり、現在その真只中である。

4.まとめ

私が日頃から気になっていた二つの新鮮な題材について調べてきたわけだが、はっきりいって圏央道の問題と商店街の問題ではかなり情報量の差があった。圏央道の問題はわれわれ八王子市民だけに関係している問題ではなく首都圏いや日本に関係している問題であるためたくさん資料もあり、反対運動も盛り上がっているため資料に困ることは比較的少なかった。そして新たな素材を発見してこれたため、夏の時点に比べグレードアップしたのではないかと自負している。それに対して商店街の問題は八王子市の問題というか個々の商店主の問題として考えられがちで、資料も少なく、他の都市と比較しようにも近隣の立川、町田といった市のサイトには商店街の問題など触れられておらず、また、商店街以外の情報も薄いため改めて八王子市のサイトの優秀さを感じた。と、いうことで、こちらの方は夏の時点で出せるものは出す尽くし、新たな課題への回答もほとんどできなかったためほとんど変わっていない。とにかくどちらのテーマも夏のレポートを提出したときに出てきた課題をすべて克服できなかったのは非常に残念だったが、これも自分の時間配分のまずさと資料の少なかったこの題材を選択した失策からだと反省している。もうこのテーマで論文を書くことはないと思うがこの授業で学んだことを生かしながらこれからも一市民としてこれらの問題に関心を持っていきたいと思う。

参考文献 JH八王子http://www1g.mesh.ne.jp/jhhachioji/

     相武国道事務所http://www.ktr.mlit.go.jp/sobu/tama/kenodo/index.htm

     Digital News Archives http://www.wul.waseda.ac.jp/cgi-bin/dnatest.cgi

     八王子市役所「市の事あれこれ」http://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisei.htm